2011年2月25日金曜日

花見川中流紀行 10遡上環境と魚類

            花見川流域で見た魚類や水生動物
 上図はこれまでの散歩で見た魚類や水生動物をプロットしたものです。私の散歩では受身的観察をしていて、橋の上から川の中を覗く程度の観察が多かったので、得られた情報はわずかでした。興味をもった事象は3つでした。
 1番目は既に少し紹介した高津川合流部におけるコイの大集団産卵です。高津川流域の記述で詳細をさらに紹介します。
 2番目は同じ高津川の上流で、数多くのドジョウや小魚が水底に死骸となっており、それが流れで流下するとコサギが食べていた光景です。水質汚染が絡んでいるようです。これも高津川流域の紀行で詳述します。
 3番目は今日紹介する長作制水門下で、遡上を阻止された魚類の集団とそれを飽食するカワウの採餌です。
            遡上環境から見た花見川の分断
 花見川を海からの魚の遡上という観点から見ると、長作制水門と天戸制水門の2箇所で川が分断されています。
 遡上と降下を繰り返す種類のみならず、川を遡上して自分の種の生息領域を拡大する本能が強い種もあると思います。それらの生物種は、海から遡上して長作制水門下まで来ることができます。そこでストップです。平成21年の9月のある日に長作制水門下の水面は遡上したがっている魚の群れで溢れかえっていました。幾つもの魚群が水面に小波のざわめきを立てながら行ったり来たりしています。それをカワウが狙って飽食していました。飽食したカワウはまだまだいくらでも魚はいますが、近くの京葉道路橋脚下で羽を広げて乾かしながら「もう食べられない」と言い出さんばかりの雰囲気で休んでいました。この時の魚群の種類は分かりませんでした。
            長作制水門下のカワウ

 WEBで千葉市環境保全部の資料を閲覧すると、花見川の魚類調査のデータを見ることが出来ました。記録された魚類は次の通りです。(平成14年調査)
花島橋付近(天戸制水門の上流)
・フナ属、モツゴ、ヌマチチブ、カダヤシ、ブルーギルの5種
新花見川橋付近(長作制水門の下流)
・スズキ、ボラ、セスジボラ、コボラ、ウロハゼ、マハゼの6種
花島橋付近でコイが出てこないのは不満ですが、「そのときの調査で捕獲したものしかリストアップしていません」と言われるとすれば引き下がるほか仕方ありません。カダヤシとブルーギルという外来魚が出てくることが心配です。
 新花見川付近にはスズキ、ボラ類、ハゼ類が顔を出し、リストを見ただけで汐の香りがしてきます。

 私は、100年後(3~4世代後)までには、既に始まっている社会の価値観変化が大い進み、従って地域づくりや川づくりの政策も自然や歴史・風土を大事にするものに大いに転換しているものと思っています。

 花見川の上空には白鳥のみならず、コウノトリ、トキが舞っている姿が現実になっていると思います。
 花見川の2つの制水門(その必要性が残っていれば)にも魚道が出来て、アユが新たに遡上するようになり、勝田川でアユ釣りが行われている姿が現実のものとなっていると信じています。

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