2011年8月23日火曜日

私撰花見川支流八景

花見川流域のイメージと感想7 私撰花見川支流八景

花見川支流の風景の中から、私が気に入った風景を8つ選びました。
花見川本川の八景の選定も同じですが、私個人が気に入った風景を率直に選びました。えてして、「大方の人の共鳴や賛同を得るためにはどのような視点から選定したらよいだろうか」という考えが無意識的に生じてしまいがちですが、このブログでは意識的にそうした考えを排除することにより、個人の「生」の考えを記録しておきたいと思っています。

私撰花見川支流八景

私撰花見川支流八景の位置

第1 高津川支流大和田谷の風景
【第1 高津川支流大和田谷の風景】
陸上自衛隊習志野演習場内の風景です。流域の市街地化が進んだ高津川にあって、この場所だけ谷津の雰囲気が取り残されています。

【参考 大和田谷上流の浅い谷の風景】
現在の地形と大正6年測量旧版1万分の1地形図を比べてあまり大きな変化を感じません。演習場として利用されている間に小規模の改変が繰り返されたに違いありませんが、地形の概形を変えるようなことは免れたと考えています。

第2 勝田川の風景
【第2 勝田川の風景】
横戸付近で、西に向かって流れてきた勝田川は北に向きを大きく変えます。この付近では勝田川の谷底平野がとても広々と感じます。同時に台地に囲まれ、程よく閉じられた空間になっているので、落ち着きます。農道と最近河川改修工事でできた堤防が散歩の恰好のルートを提供しています。
写真は勝田川左岸から右岸方向を見たもので、画面左が下流側、右が上流側になります。

【参考 河川改修工事後の勝田川】
下流から上流方向を見た写真です。


第3 横戸川の風景
【第3 横戸川の風景】
谷底は水田耕作され、台地斜面には畑や樹林が配置されているという極普通の土地利用がだんだん少なくなり、そうした土地利用パターンがあると、花見川流域では懐かしさを感じる風景になります。農道が散歩ルートになり、多くの人に利用されています。

第4 小深川の風景
【第4 小深川の風景】
谷底平野と台地の比高が少なくなります。上流に向かうにしたがって人家が増えます。しかし、水田耕作や小深川にある堰の存在が田園的雰囲気を醸し出しています。
写真は小深川の谷津の左岸から右岸方向を見たもので、画面左が下流側、右が上流側になります。

第5 東小深川の風景
【第5 東小深川の風景】
谷底平野と台地の比高が小さくなりますが、水田耕作が行われ、地形の境付近には樹林が残されています。空間が狭いので、散歩していると公園にでもいるような気持ちになります。こうした風景が時代とともに減少しているので、なんでもないのに希少性を感じてしまいます。

第6 長作川の風景
【第6 長作川の風景】
台地斜面の樹林、その下にたたずむ人家、そして田んぼ、長作川というセットが確認できるので、一つの田園風景になります。長作川がコンクリート柵渠で金網柵があり、なおかつ高圧送電線がその上を走っていても、好感がもてる風景です。

第7 犢橋川の風景
【第7 犢橋川の風景】
下流方向をみた景観です。高圧送電線鉄塔の存在感が強すぎます。しかし、どかせないものですので、人の意識として鉄塔に意識の焦点を当てないようにしようという心理機構が働くのだと思います。写真では付近を圧倒している鉄塔が、現場では意識から消えてしまうこともあります。全面市街地化した谷津と比べると、犢橋川谷津は広々としている分、まだまだ価値ある自然です。

【参考 犢橋川の上流方向の風景】

第8 柏井の谷津
【第8 柏井の谷津】
谷津の姿があまり改変されずに残っていて、メリハリのある地形が特徴的です。耕作放棄地が少なくなれば、もっと素晴らしい景観になると思います。
柏井の谷津はこのブログでは河川として扱ってきていませんが、河川に「昇格」させたいと思っています。

【参考 柏井の谷津の様子】
柏井橋付近で花見川に合流する直前の谷津の様子です。


●花見川本川八景、花見川支流八景を選んでみてこれだけでは花見川風景の良いところを伝えきっていないことに気が付きました。そこで、花見川谷津頭八景と花見川園地八景も続いて選ぶことにします。

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