2012年2月16日木曜日

等高線の間隔は0.625m

横戸1谷津~横戸6谷津の地形縦断図作成をしましたが、改めて旧版1万分の1地形図の等高線間隔を確認しました。
旧版1万分の1地形図の等高線間隔の基本(主曲線)は2.5m間隔です。
地形が平坦になっている土地では、2.5mを等高線3本(補助曲線)で4分割します。つまり等高線(補助曲線)の間隔は62.5㎝です。

 旧版1万分の1地形図の等高線間隔
補助曲線の間隔は62.5㎝

 旧版1万分の1地形図の等高線体系を体験的に整理すると次のようになります。

計曲線(実線) 25m
 主曲線(破線) 2.5m
 第一次補助曲線(点線) 1.25m
第二次補助曲線(点線) 0.625m

 参考 現在の1万分の1地形図の等高線体系
計曲線 10m
 主曲線 2m
補助曲線 1m

 旧版1万分の1地形図では、主曲線が実線ではなく破線であり、第一次補助曲線と第二次補助曲線が同じ間隔の点線であり、印刷不鮮明も手伝って、直感的解読ができないことがしばしばです。
しかし、今となっては大変貴重な情報源、文化財産です。

 なお、旧版1万分の1地形図の図式で入手できるものは、地図左に印刷されている「符号」のみです。この中に等高線の解説はありません。
この「符号」の中に「符号ノ詳細ハ明治四十二年式地形図々式ニアリ」という注記があります。
この図式について国土地理院に問い合わせたところ、明治42年式地形図図式は終戦時の混乱で紛失し、現在情報が失われている状況にあるとの説明でした。

 国土地理院には無いにしても、世の中のどこかには存在しているに違いないという希望を捨てずに、明治42年式地形図図式を気長に探してみたいと思います。

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