2012年4月22日日曜日

鷹之台ゴルフ場河岸段丘 その地形

横戸河岸段丘の対岸(西岸)の鷹之台カンツリークラブ敷地内に河岸段丘があります。

鷹之台ゴルフ場の河岸段丘
5mメッシュ+地図太郎PLUS+カシミール3Dにより作成
高さ強調10倍

普請土手を除いてみると、西岸から東岸にかけて(北方向に向かった)河川が蛇行して作った谷津谷底が分布しているように見えます。

正確なデータ(航空レーザ測量による5mメッシュデータ)をカシミール3Dの機能を利用して断面図を作成し、説明を書き込むと次のようになります。

断面図位置図

断面図A-B

断面図C-D

断面図E-F

現場の状況は次の通りです。

鷹之台ゴルフ場河岸段丘の風景
花見川を背にして西方向を向いて撮影
段丘崖がゴルフコースのアンジュレーションとして利用されている。

昨年秋にoryzasan氏からいろいろ専門的なご指導をいただきましたが、その中で、花見川には普請土手の外側に広がる昔の河道はないとのご指摘をいただきました。
しかし、これらのデータから、oryzasan氏のそのご指摘は間違いであることが確認できると思います。

天保期印旛沼堀割普請(さらには天明期、享保期普請)の前に、普請の場所に河川の河道(谷津)があったことは地形上確実です。

現在の花見川河道内をいくら詳細に調査してみても、普請土手の外側に広がる昔の河道を観察することはできません。

なお、断面C-Dは普請前に存在していた昔の河川の河道(谷津)を横断した断面になります。その横断線は河道に対して直角ではありませんが、河道幅は約280mとなります。
この昔の河川の河道(谷津)形状を復元する際の重要な手がかりになります。

鷹之台ゴルフ場河岸段丘の地質を次の記事で見てみます。

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