2012年9月24日月曜日

勝田川合流部付近の捨土土手

天保期印旛沼堀割普請の捨土土手の詳細検討 その9

12 勝田川合流部付近の捨土土手
私が第4区間と作業区分した区域(弁天橋から旧勝田川合流部付近)の捨土土手を地形断面図から検出しました。

捨土土手の分布
〔水部は青で塗っていますが、情報(数値地図2500(空間データ基盤))が古いので現在の勝田川合流部がまだ工事中になっています。あしからずご了承ください。〕

この付近は戦後印旛沼開発工事で、水路のカーブを変更したため西岸台地の一部を削る大規模な地形改変が行われました。
そのためはっきりした捨土土手は横戸元池弁天付近の東岸の一部に残っているだけです。

この捨土土手の分布を地形段彩図の上で見ると次のようになります。

捨土土手と地形との関係

DM図に旧版1万分の1地形図(大和田図幅、大正6年測量)を重ねて表示すると次のような図になります。

DM図と旧版1万分の1地形図のオーバーレイ

花見川の水路のカーブが戦後印旛沼開発工事で西よりに変更になり、西岸台地の一部が削られたことを確認できます。

代表断面として87番断面を示します。

87番断面

これでようやく検討対象区域の捨土土手の分布を25mピッチ地形断面図で確認しながら把握することができました。
基礎情報が出来上がりました。

次の記事から、この情報に基づいて、捨土土手に係る様々な興味をより一層深めていきます。

つづく

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