2012年12月23日日曜日

戦争遺跡予備調査における草刈の感想

ア 草刈決行に至るまで
最初の下見の際、トーチカ監視塔は笹によって完全に隠れていて、情報がなければ100%見つけることはできない状況でした。
しかし、柏井小学校創立20周年誌の写真と鉄筋の一部(戦後捨てられたものであることがその後判明する)が見えていたこともあり、それを手がかりに笹藪の藪漕ぎをしてトーチカ監視塔に到達し発見することができました。

最初にトーチカ監視塔に気がついた時の状況
トーチカ監視塔は全く見えないが、戦後誰かによってこの場所に捨てられた異形鉄筋の上部が右に見える

藪漕ぎをしている最中には、足が地面に着くことはなく、曲がった笹の上に乗っていて、まるで空中浮遊している状態になってしまいました。
地面の傾斜もあり、一人で心細い気分になりました。
しかし、危険に対する不安より、好奇心の方が勝って、トーチカ監視塔を発見できました。

藪の中を空中浮遊するような状況では予備調査を実施できないので、後日の下見の際に草刈を行うこととしました。

イ 草刈決行
人生初めてのエンジン付き刈払機による草刈りを始めたところ、すぐに機械操作のコツはおぼえました。
3時間かかってトーチカ監視塔の近くの予備調査に必要な最低限の面積を草刈しました。
背丈をはるかに超える笹が密生し、ノイバラ等の刺の多い小灌木が混ざり、径3センチはあろうかというツタ類が縦横に張り巡らされていて、この草刈作業は公園や道路脇の草刈とは全く作業の質が異なるであろうと想像しました。
草刈を終えた時は、前日WEBで見たキックバックなどの危険な状況の回避を念頭においた作業時間が終了したことでもあり、ほっとしました。
しかし、思った以上に小面積しか草刈できなかったことに改めて気がつきました。草刈のプロならおそらく私の2倍はできるかもしれないが、3倍は無理なのではないかと体が勝手に積算していました。
トーチカ本体全体の草刈はプロの仕事として5人日くらいの重労働作業であろうと考えました。

草刈後姿を現したトーチカ監視塔(下部)
メジャーの長さは1.5m

ウ 笹の切り残しの危険性
なお、草刈の跡に尖った笹の切り残しが出るのは避けがたいものですが、それが大変危険であることをこの作業前に認識していたので、靴の中敷きに踏み抜き防止用の鉄板を入れて作業しました。
おそらく踏み抜き防止用鉄板を靴底に入れなければ、安心して作業できなかったと考えられます。怪我をしていた可能性もあるとおもいます。
安全靴と称するもので、踏み抜き防止機能を有するものは無いとのことですので、笹地における草刈では、他の防護装備とともに鉄板の靴中敷きが必須です。

危険な笹の切り残し

エ 草刈時期
草刈をしながら、ハチ刺されの危険性が無い時期であることに、密かに安心しました。
ハチが活動している時期ではハチ刺されによるアレルギー反応で重体に陥ったり、重篤な後遺症が残ったり、場合によっては命を落とすこともあると野外調査関係者から体験を聞いたことがあります。

オ 行政に本格調査を要請する理由の一つが草刈の実施
今回の予備調査でトーチカ監視塔、トーチカ本体、軽便鉄道橋台を再発見し、今後本格調査の必要性が生まれましたが、今後の調査では草刈が必須であり、その作業を市民が行うのはあまりに危険であり、草刈のプロに登場してもらう必要を痛感しました。
行政に本格調査実施を要望する理由の一つが、当該現場における草刈実施は市民では無理であるという点にあります。

●「花見川河川敷内で発見された戦争遺跡の予備調査報告書」は近々このブログで公表予定です。

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