2013年9月19日木曜日

トイラジコンヘリのテスト

突然ですがトイラジコンヘリのテストをしましたので報告します。

1 はじめに
当方は地形に興味があり、現在小崖地形について記事を書いています。そうした中で、現場ではその地形を自分は理解できるけれど、地上写真にそれを表現できないということが多々あります。
そんな時、自分で斜め空中写真を自由に撮影できればどんなに良いことだろうと考えきています。
一方、発掘調査等でラジコンヘリが使われることも多くなりました。
専門航空撮影会社に依頼するのではなく、調査員が自分でラジコンヘリを扱っている場合も最近では多いようです。
そんな中で、いつか個人でラジコンヘリを使って調査できないものだろうかと考えていました。

そんな時、このブログにコメントをいただいている海老川乱歩さんから「面白いラジコンヘリの情報がある」というメールをいただきました。

値段も格安であり、初回飛行で大破しても活動意義はあると感じましたので、早速そのトイラジコンヘリを購入し、テストしてみました。

このトイラジコンヘリのテストで、個人による空中写真撮影の実用化をどのように進めたらよいか、情報を何か得ようとしました。

2 トイラジコンヘリの仕様
トイラジコンヘリの姿と仕様等は次の通りです。広告や箱にはジャイロスコープ搭載と書いてあります。中国製、約5000円で購入。

ラジコンヘリ

ラジコンヘリの仕様

3 テスト
次は、最初のテスト飛行の映像です。トリム調整が出来ていないので、回転してしまっています。カメラは水平方向にセットしています。

最初のテスト飛行
最初のテスト飛行は広い場所で、何しろ本当に飛ぶのか、試したものです。
ゲーム機操作などしたことが無いので、指先の反射神経が鈍いこともあり操作には自信はありませんでしたが、飛びはしました。
ただ操作場所からヘリが上方あるいは水平方向に10mほど遠ざかると赤外線が届かなくなり墜落してしまいます。

次は、実際に写真を撮りたくなるような現場に出かけてテストしました。カメラは下方にセットしています。

2回目のテスト飛行
2回目のテストは指先も少し慣れてきていて、ヘリの操作も思った以上に自由になりましたが、飛行できる範囲が限られていることが大きなネックです。
1回目、2回目の飛行で何十回も地上に激突しても壊れないヘリに感心しました。

4 考察
トイラジコンヘリを飛ばしてみて、次のような思考をしました。

 例えば、「今いる場所を5m上から写真撮影する」などの限定された対象物の場合にはトイラジコンヘリも有用な撮影道具になる。(今回使った機種より上級のものが必要だろう)

 50m程度離れた所まで操作できる高級機を使えば、ある程度自分の思う通りの空中写真が撮れそうである。

 飛行の操作に習熟するために一定の経験が必要である。それは、時間と経費を投入すれば可能であると直感する。
ただ、それだけの時間と経費に見合った、価値ある情報(空中写真)の必要性が生じていなければ、意味がない。いまのところそこまでの空中写真撮影意欲はない。

 機体が大型化して、トイと言えなくなると安全性やプライバシー等の問題が発生する。人家に遮られて、地形の様子の写真を撮れないことが多いが、そのような場所でのあいまいなラジコンヘリ活用は困難のようだ。

 バルーンを使ったり、長い竹竿の先にカメラを取り付けて写真撮影するなど、ラジコンヘリにこだわらない方法も撮影対象地形によっては検討する価値がある。カメラを三脚に取りつけ、揃えた三脚の足を手で持って頭上に掲げるだけでも、普段撮れない写真が撮れることに気がついた。

ということで、ラジコンヘリによる空中写真撮影を自分の仮想道具として道具箱にしまっておき、その必要性が生じた時、実用化を図りたいと思います。

ラジコンヘリ情報を送っていただいた海老川乱歩さんに感謝します。


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