2014年1月16日木曜日

構造地形模様の妄想

花見川流域の小崖地形 その98 (千葉県北部地形の学習 3

次の図はいつも掲示している、主として標高1835mの地形を考察するための地形段彩図です。

地形段彩図

この地形段彩図から、次のような地形模様(類似する地殻変動パターン)が気になっているので、特段の検討成果データがあるわけではないのですが、紹介します。

類似する地殻変動パターン

古平戸川地区と鹿島川地区とした2つの地区に類似した地殻変動パターンが見られます。

古平戸川地区では、この地殻変動パターンは向斜軸(地質図記載)に対応して生起しているように観察できます。そして、古平戸川の旧流路は向斜軸に沿って(縦断して)います。

鹿島川地区では、この地殻変動パターンは背斜軸(想定)に対応して生起しているように観察できます。そして、鹿島川の旧流路は、背斜軸を横断しています。

現在(2014.01.16)では、特段の合理的理由を得ていることはないのですが、この類似する地殻変動パターンと古平戸川、鹿島川との関係の違いが、印旛沼筋河川争奪に関係するかもしれないと感じています。

「類似する地殻変動パターン」に特定の呼称があり、その成因が明らかであるような、ミクロな地殻変動研究がこの世の中にあれば、地形の理解が飛躍的に進むと思います。


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