2014年4月19日土曜日

花見川河川争奪の証拠 (中)

シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
第2部 花見川河川争奪に遡る その4

ウ-3 印旛沼流域側に連続する河岸段丘の存在

次の図は花見川筋付近の地形面区分図です。

花見川筋付近の地形面区分図
花見川谷津に沿って下総下位面及び千葉第1段丘(古柏井川谷底)が河岸段丘状に発達しています。

この図に地形面(河岸段丘)の標高をプロットしてみると次のような図になります。

花見川筋付近の地形面標高縦断図
花見川筋に分布している下総下位面及び千葉第1段丘(古柏井川谷底)はともに、南に向かって舌状に分布している形状及び縦断勾配からみて印旛沼水系の谷津であることを確認することができます。
これを図中で説明すると次のようになります。

東京湾水系花見川谷津の中に印旛沼水系由来の河岸段丘が存在していることの説明

このように、東京湾水系花見川谷津の中に印旛沼水系由来の河岸段丘が存在していることが、印旛沼水系河川の流域が東京湾水系河川の流域に変更になった3つの証拠の第3番目の証拠です。

つづく

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