2014年7月29日火曜日

勝田台オタマジャクシ状凹地の検討 その1

シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討- 
第4部 下総台地形成に遡る その23

1 オタマジャクシ状凹地の分布

オタマジャクシ状凹地という名称はこのブログで使っている仮称です。このようなマイナー(?)な変動地形のパターンに特定の名称があるのではないだろうかと、探しているのですが、まだ見つかっていません。専門的観点からの名称がわかるまで、この仮称を使います。

オタマジャクシ状凹地の分布は次の通りです。

もともと、牧の原オタマジャクシ状凹地の存在から、このような特定すべき変動地形があるのではないかと気がつきました。

勝田台オタマジャクシ状凹地の北側にも同類の地形があるのではないかと想定しています。

オタマジャクシ状凹地の分布
地形段彩図表示

オタマジャクシ状凹地の分布
標準地図表示

2 勝田台オタマジャクシ状凹地
勝田台オタマジャクシ状凹地の様子

地形段彩図表示

地形断面図

勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
標準地図表示

勝田台オタマジャクシ状凹地の様子
旧版1万分の1地形図表示(大正6年測量)

勝田台オタマジャクシ状凹地には勝田台団地が造成され地形が改変されています。

しかし、旧版1万分の1地形図(大正6年測量)から確認できるように、現在地形の概形は本来の自然地形の姿をかなり忠実に伝えているものと認識することができます。

つまり、現在の地形断面図に示される地形は宅地造成の影響を受けていますが、台地が凹地になっていて、その縁辺部が盛り上がっているという特徴は失われていないと考えることができます。

勝田台オタマジャクシ状凹地がどのような地形であるか、次の記事で検討します。

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