2014年7月13日日曜日

小崖地形(断層地形) その3

シリーズ 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討- 
第4部 下総台地形成に遡る その13

kashmir 3dを使って作成した地形立体図に小崖地形を描きこんだ5枚の図を飽きもせず3日ほど眺めて、思考の堂々巡りをしています。

「下手の考え休むに似たり」とはまさに現在の自分のことだと思いますが、それでも眺めています。

いつまで経っても結論に至りませんから、小崖地形3D図検討を一旦区切るために、知ることができれば自分にとって成果になりそうな検討課題をまとめてみました。

小崖地形に関する検討課題

1 小崖地形が弧を描くことについて
3つの小崖地形は平面図上でわずかですが弧を描いています。
根拠はないのですが、この弧は小崖地形が生じる直前の地形(下総上位面)が北北東に傾く完全な直平面ではなく、僅かですが浅い谷状の曲面となっていて、そこに逆断層が走った時の軌跡であると予感しています。
この予感が正しいことが判れば、あるいは間違いで別の説明が正しいと判れば、小崖地形に対する認識が一歩深まります。
弧の存在から小崖地形形成の直前地形が判るならば面白いと思います。

2 小崖地形の東端について
小崖地形の西端は東京湾水系の浸食により地形が失われています。一方東端は長沼の谷津で終端になっているように見えます。3つの小崖は地形としては長沼の東には連続していません。
そして、長沼の東岸の地形に皺状のものの存在が感じられています。
小崖地形は長沼付近で本当に終端となっているのか、そうだとするとどうして長沼付近で終わるのか、長沼の東の和良比レーキ、吉岡レーキのある地形との関係はどうなっているのか、知りたいところです。
長沼の幅広いかつ湾曲した谷津は構造谷の性格を帯びているかもしれない、との予感が想起されることが最近増えています。

3 勝田高津向斜軸(仮説、仮称)との関係について
3つの小崖地形の北側に勝田高津レーキをつくる勝田高津向斜軸(仮説、仮称)があります。
この向斜軸(仮説)と小崖地形との関係についてこれまで検討してきていません。
しかし、小崖地形の有る場所は習志野隆起帯と呼ばれる軸であり、そのすぐ隣に向斜軸(仮説)があるのですから対応させて捉えたいところです。
小崖地形と勝田高津向斜軸(仮説、仮称)を一対の地形と考えることができるのかどうか、その関連性について判断できるようなストーリーを現時点では、持ち合わせていません。

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