2014年10月21日火曜日

「縄文弥生時代の交通」再開にあたって

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.3縄文弥生時代の交通>3.3.6「縄文弥生時代の交通」再開にあたって

花見川地峡の古代交通について2014.08.10記事「縄文弥生時代の花見川筋の交通 検討を始めるにあたって」から検討を始めたのですが、基礎知識を得るために埋蔵文化財リストを入手して統計的、分布図的にいじりだしました。

そうしたところ、「市区町村別遺跡密度図」→「アドレスマッチングによる遺跡の擬似プロット図」→「遺跡密度図(ヒートマップ)」と次々に新しいGIS操作に深入りしながら、考古歴史に関連する好奇心を満足させるための活動に熱中してしまいました。この中で考古歴史基礎知識をかなり増大させることができました。

「千葉県の歴史」通史編と資料編を7冊そろえじっくり読み出すという学習活動もこのころ始めました。

同時に、「千葉県の歴史」の貝塚記述に関して千葉県に質問したことをきっかけにして、千葉市埋蔵文化財調査センターの研究者の方から、貝塚に関する捉え方と房総の考古歴史について専門的事項をいろいろと教えていただけるという機会に遭遇し、自分の趣味活動に対するまたとない好刺激になりました。

さらに旅行中の埋め草記事作成のつもりで始めた「印旛の原始・古代 旧石器時代編」「同 縄文時代編」(財団法人印旛郡市文化財センター)読後感記事作成も、いつの間にか熱中してしまい、とても学習になっています。

このような活動により、自分の「縄文弥生時代の交通」に関する問題意識の幅もかなり拡がりましたので、記事再開にあたって改めて検討の仕方と方向を箇条書きでメモして、確認しておきます。

1 「旧石器時代の移動路」を新たな項目立て(新たな目次立て)とする
「縄文弥生時代の交通」と同じレベルの目次(項目)として「旧石器時代の移動路」を立てることにしました。

縄文時代や弥生時代では、人々は花見川筋-平戸川筋を舟運と陸運のコンビネーションにより重要な交通路として縦断的に利用しました。

一方、旧石器時代では花見川筋や平戸川筋は深い谷になっていて、それを利用した狩が行われていたと考えます。

旧石器時代人は花見川筋や平戸川筋を主に横断的に利用・移動していたと考えます。その状況を調べます。

シリーズ「花見川地峡史-メモ・仮説集-」の目次は次のように変更します。

●シリーズ「花見川地峡史-メモ・仮説集-」目次
1 花見川地峡とは
2 花見川地峡成立の自然史 -仮説的検討-
3 花見川地峡の利用・開発史
 3.1 埋蔵文化財データに基づく地域特性基礎検討
 3.2 旧石器時代の移動路 (追加)
 3.3 縄文弥生時代の交通
 3.4 〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路
 3.5 牧の境界
 3.6 享保・天明・天保の印旛沼堀割普請
 3.7 明治~戦前期の土地利用
 3.8 本土決戦
 3.9 戦後印旛沼開発
4 花見川地峡の課題と未来

なお、シリーズ「花見川地峡史-メモ・仮説集-」は次のサイトに詳細目次とともに全記事を再掲しています。
サイト「花見川地峡史-メモ・仮説集-

2 ブログ記事を3項目(3目次)同時平行的に書く
上記シリーズ「花見川地峡史-メモ・仮説集-」目次のうち、「3.2 旧石器時代の移動路」、「3.3 縄文弥生時代の交通」、「3.4 〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路」に関する記事を随時同時平行的に書いてアップすることにします。

理由は、目次の順に記事を書くことにすると、まとまった作業や調査が必要なところ、時間をかけて調べる必要があるところでブログ記事のアップが長期にわたりできなくなる可能性があるからです。

また、既に「3.1 埋蔵文化財データに基づく地域特性基礎検討」において、旧石器時代から平安時代までの歴史考古のインタレストについて繰り返し記事にしてきている実績がありますので、あまり違和感を感じないブログ運営と思っています。

3 「旧石器時代の移動路」検討イメージ
・下総台地全体を調べる中で、花見川地峡の詳しい状況を知る。
・現在は沖積地の地下深くに埋没している旧石器時代の深い谷と旧石器時代人の関係を知る。

そのために、
・現在調査されている旧石器時代遺跡の中にキャンプ地以外の遺跡(狩猟現場の遺跡)があるか確認する。(特に地殻上昇の激しい土気付近)
・キャンプ地と狩猟現場との関係についての情報があるか知る。
・キャンプ地とキャンプ地をそのまま結べば、それが当時の移動路であるといえるのか検討する。

4 「縄文弥生時代交通」検討イメージ
4-1 縄文時代の時代細区分について学習する
・「千葉県の歴史資料編4」の貝塚の項等を学習して縄文時代の時代細区分を知ることにします。

4-2 縄文時代の細時代区分別遺跡分布図を作成する
・ふさの国文化財ナビゲーションからダウンロードした縄文時代遺跡情報を細時代区分別に整理し、それから細時代区分別縄文遺跡分布図(擬似プロット図)、細時代区分別縄文遺跡密度図(ヒートマップ)を作成して基礎資料とします。

4-3 縄文遺跡の特徴を調べ縄文時代交通路について検討する
・細時代区分別縄文遺跡密度図(ヒートマップ)を重要な発想道具として活用しながら、個別遺跡調査報告書等を閲覧して具体的情報を集め、細時代区分毎の交通路を検討します。

4-4 弥生時代については、縄文時代と同じ方法で検討する

5 「〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路」の検討イメージ
・これまでの検討を整理するとともに、周辺遺跡の詳細について調べ、交通路との関係を検討します。
・現場調査を再度行います。
・米軍空中写真及び現代空中写真の画像分析を行います。
・衛星画像分析の適用が可能であるか予備検討を行います。

花見川の最近の風景

0 件のコメント:

コメントを投稿