2014年12月22日月曜日

遺跡密度図(ヒートマップ)作成による古代想定地物の考察

花見川地峡史-メモ・仮説集->3花見川地峡の利用・開発史> 3.4〔仮説〕律令国家の直線道路、東海道水運支路の検討>3.4.26 遺跡密度図(ヒートマップ)の作成と古代地物と関連

古代「東海道水運支路」(仮説)に関する暫定的な調査範囲の遺跡位置をドットでプロットしました。

古代遺跡分布図(ドット図)

このドット図からカーネル密度推定(半径パラメータ2000m)により密度図(ヒートマップ)を作成しました。

古代遺跡密度図(ヒートマップ)

この古代遺跡密度図に古代「東海道水運支路」(仮説)関連の想定地物をプロットすると、私にとっては新しいイメージが生れました。

古代遺跡密度図(ヒートマップ)と古代想定地物

これまで高津(直轄港湾)は、それ自身が砦であり、無意識的に地域の拠点であると考えていました。他の遺跡との関連に思いするということはありませんでした。

しかし、高津の場合、近くに村神(現在地名は村上)を中心とする遺跡密集地があり、つまり古代に開発がすすんでいた拠点的な地域があります。

平戸川(現在通称は新川)の両岸に広がる赤色地域(開発地域)が政治・経済等の拠点地域(現代風に言えば密集市街地みたいな高密度地域)であり、高津はその地域の交通・軍事機能を担う港湾施設であると考えることがふさわしいと、初めて気づきさせられます。

結果、村神を中心とする平戸川両岸の開発地域(赤色地域)と高津、高津馬牧の地理的位置関係を整合的にイメージすることができるようになりました。心理的に「わかった」という感情が生れました。(だからといってこの考察が正しいと証明されたことにはなりませんが、自分自身が「わかった」感情を持てれば、思考作業の加速ができます。)

ヒートマップを作ってみて、高津の役割イメージを、より的確な方向で更新することができました。

この検討から、花見川河口津付近は赤色地域は限られていますが、花見川河口津と対岸の武石遺跡付近の遺跡群との関係について、今後考察することが課題として浮かび上がりました。

参考

参考 「古代遺跡密度図(ヒートマップ)と古代想定地物」のGoogle earth表示

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