2014年12月7日日曜日

地図太郎PLUSにおける2GBの壁

5.4億の5mメッシュを地図太郎PLUSで使ってみて、地図太郎PLUSに恐らくバグと思われる2GBの壁がありますので、記録しておきます。

地図太郎PLUSが扱う地図は編集ファイル(自分で作る、自分が編集できるファイル)と背景地図の2種類があります。
背景地図の主なものは次の通りです。

地図太郎PLUSで表示できる背景地図の一部
この外に、電子国土の地図・空中写真、50万分の1地図、OpenStreetMapを開くことができます。

5mメッシュは初回は国土地理院の5mメッシュのアイコンを使って開きます。

しかし、読み込んだデータは「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」に変換され、2回目からは「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」で読み込まれますので、高速に表示されます。

5.4億メッシュはフォルダーでは16045ファイル、7.02GBあります。これを初回読み込みすると約19分かかります。

この情報を「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」にすると、1ファイルで2.01GBになります。

これを開く時間は1分程度だと思います。

1.46GBの「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」ファイルが40秒程で開きます。

ところが、2.01GBの「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」ファイルを開こうとすると、次のメッセージが出てきます。

「サポートしていない」というエラーメッセージ

地図太郎PLUSは「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」ファイルに2GBの壁があるということです。

ですから、残念ですが、関東平野全体の5mメッシュを表示する時はいつも19分かかってしまいます。

恐らく、32bit版地図太郎プラスでは「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」ファイルに2GBの壁設定が必要なのだと思います。32bitパソコンでは2GB以上のファイルが扱えないのですから。

32bit版をベースに(それを改造して)64bit版地図太郎PLUSをつくった時、この2GBの壁の消去を忘れたのだと思います。

地図太郎PLUSの販売社にこの(恐らく)バグを連絡して修正をお願いしたいと思っています。
以前別のバグを指摘したら、修正してもらったことが有ります。

なお、このことから同時に、地図太郎PLUSを使って2GB以上の「地図太郎用標高メッシュ形式(*cze)」ファイルを使ったことのある人が恐らく存在しないということが判ります。

他のGISソフトの事情は分かりませんが、QGISでは直接5mメッシュファイルを読み込めなく、コンバートしたとしても多量データがきわめて扱いにくいこと(2014.02.17記事「QGIS活用チャレンジ」参照)を考えると、5.4億メッシュを使って物事を思考している日本人は、ほとんどいないのかもしれません。

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追記 【重要】 2015.01.18
この記事の2GBの壁は地図太郎PLUSマイナーバージョンアップ(2015.01.15 Version3.54)で解消されました。

地図太郎用標高メッシュ形式(*.cze)のファイルサイズ上限が仕様として4GBに設定されました。

この仕様で5mメッシュ約10億を高速で扱うことができます。

2015.01.16記事「地図太郎PLUSヘビーユーザーに朗報 標高メッシュ形式(*.cze)のファイルサイズ上限が4GBに倍増」参照

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