2015年5月26日火曜日

紹介 千葉県土地宝典

小字地名データベース作成活用プロジェクト 13

小字地名データベースを作成した四街道市の小字分布図を探して見ました。

四街道市教育委員会にたずねたところ、四街道市域の小字分布図は作成されていないとのことでした。しかし、小字分布が判る資料として昭和初期に作成された「土地宝典」という資料が利用できることを教えていただきました。

「土地宝典」は戦前期に全国的につくられた当時の住宅地図のような資料で、公図や土地台帳を元に編集して地番、地積地目、賃貸価格等級などを記載したものです。

四街道市に係る土地宝典は「千代田町土地宝典」と「旭村土地宝典」の2冊となります。

土地宝典は千葉県立中央図書館にマイクロフィルムとして収蔵されていますので、早速閲覧してみました。

旭村土地宝典の表紙

大字と小字の対照表
旭村土地宝典より引用

土地宝典地図の例
旭村土地宝典より引用

昭和初期における小字の正確な位置がわかる資料です。

1枚のマップに小字界線と小字名がでている資料があれば利用上はベストです。
しかし、何もないことを考えると、土地宝典があるということは、手間をかければ小字分布が結局は判るのですから、ありがたいことです。

この土地宝典地図をスキャンしてIllustrator上で張り合わせて小字名を大字で書きこめば大した手間をかけることなく、即席のプライベイト四街道市小字分布図をつくることができます。

【参考】
千葉県立中央図書館収蔵土地宝典マイクロフィルムの町村リストは次の通りです。

千葉県立中央図書館収蔵土地宝典マイクロフィルムの町村リスト

千葉県分の土地宝典は全て収蔵されているようです。土地宝典はもともと、当時の千葉県全体を網羅するものではありません。

現在の千葉市域分などは見当たりません。別の出版社から類似地図が出版されていたようです。(例 「千葉県千葉郡犢橋村全図」(昭和9年7月、全国町村地番地図刊行会陽明社、全4枚))

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