2015年11月28日土曜日

境界データを利用した小字分布図作成方法

小字地名データベース作成活用プロジェクト 40

国勢調査の町丁・字等別境界データが入手できましたので、それを利用して小字分布図作成が効率的に行える可能性が出現しましたので、メモしておきます。

現在千葉県全体の小字リスト電子化、データベース化を行っています。

この小字リスト電子化、データベース化の次に小字をGISにプロットしてしっかりとした地理的データに変換して、空間分析ができるようにしたいと考えています。

千葉県全体の小字数は8万から9万くらいと考えていますから、それをGISにプロットする作業は目がくらむような膨大な作業となります。

ですから、今から何とか超効率的GISプロット方法を見つけたいと考えています。

IT技術を使った夢のような超効率的方法がそのうち見つかるに違いないと楽観しています。

現時点では、境界線の入った小字分布図作成はあきらめています。

小字領域の中心位置にドットを打ち、それをもって(点情報として)分布図を作成しようと考えています。



さて、超効率的方法ではなく、極めて泥臭い方法ですが、入手できた境界データを使えば、既存の(紙に書かれた)小字分布図をGISにプロットする作業が相当効率化しますので、その方法を説明します。

次の小字分布図を例に途中まで作業してみました。

小字分布図の例
「多輪免喜」第二号(佐倉地名研究会)から引用

小字分布図が国土地理院などの地図に印刷されている場合は、それをGISに取り込むことは容易です。

しかし、上記例のように作成時に下敷きに地図を利用しているにしても、地物が出ていない分布図になるとそれをGISにプロットすることは多大の労力と時間がかかります。

その理由は、小字分布の形状から谷津形状(地形)や道路形状を探し出し、それをGIS上の各種背景地図情報と対照させて、小字分布図を移動・回転・拡大縮小させてプロットさせる必要があるからです。

ところが、GIS上に大字レベルであってもその形状が境界データとしてすでに存在すると、小字分布形状を直接大字境界データと対照して小字分布図を移動・回転・拡大縮小させてGISにプロットできます。

境界データ

境界データに小字分布図をプロットした様子

境界データを消して小字分布図だけにして、小字中心にドットを打てるようにした様子

小字分布図を多少の誤差があってもプロットできれば、小字中心付近にドットを打って、小字位置情報とすることができます。

小字分布図がポンチ絵で地図としての正確性がない場合でも、それしかデータがなければ、そのポンチ絵を境界データとある程度強引に対照させて、小字分布図(点情報)を作ることになると考えます。

境界データがなければ、ポンチ絵としての小字分布図から小字分布図(点情報)をつくることが困難です。


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