2016年12月31日土曜日

2016年の趣味活動をふりかえる

2016年の大晦日となりました。

皆様のおかげで1年間趣味活動を進展できました。

お礼申し上げます。

この記事では2016年の年間活動をふりかえってみます。

1 古代遺跡学習

8世紀9世紀に大発展して、10世紀初頭には完全に衰退した下総台地開発集落のうち次の遺跡について学習しました。

鳴神山遺跡
船尾白幡遺跡及び西根遺跡(古代)
上谷遺跡

これらの遺跡学習では発掘調査報告書を「読んだ」だけでは理解できない情報を、GIS分析を導入することによって空間的に展開して、理解を深めることができるように工夫しました。

その結果ますます興味が深まり、いろいろな問題意識も派生しました。

上谷遺跡では情報を遺構別にGIS展開分析するだけなく、1つの遺構内の個別遺物情報をミクロにGIS展開して分析し、自分の興味範囲を遺構の覆土層区分にまで広げることができました。

単に遺跡の概要を知るだけでなく、発掘調査報告書から情報を最大限汲みだす方法を確立すべく、現在上谷遺跡の検討真っ最中です。

2 地名学習

千葉県小字データベースをとうとう完成させることができました。

94000のルビ付き小字名を自分個人が一人で電子化してデータベースをつくるなど、最初は夢の夢と考えていました。

最初千葉市の小字リスト電子化が完成したとき、鬼の首を取ったような気分になりました。

しかし、小字リストから原始古代情報を汲みだすことができると判ってから、電子化作業に熱心に取り組み、その後全部で千葉市分作業量の25倍の作業をしたことになります。

アドレスマッチングという技術をつかって小字リストをGISに展開できる方法を知ったので、作業した分だけ有用情報として即活用できるので、千葉県全体の作業に熱が入りました。

小字データベースの試用を兼ねて鏡味完二の「地名型」学習を行い、データベースの使い勝手を改善しました。

同時に小字データベースと遺跡データベース、墨書土器データベースをGIS上で突合せ統合して分析することにより、とても有用な情報を得ることができる可能性を発見しました。

3 ファミリーブログの開設

趣味活動の進展により興味が分化して発展していますので、一つのブログでそのすべてを表現することに窮屈さを覚えました。

そのため、今年3つのブログをブログ「花見川流域を歩く」のファミリーブログとして開設しました。

● 6月 ブログ「学習 幸福否定」の開設
● 9月 ブログ「花見川流域を歩く 自然・風景編」の開設
● 10月 ブログ「世界の風景を楽しむ」の開設

(● ブログ「花見川流域を歩く 番外編」は2015年4月に開設しています。)

4 6年間のふりかえり

11月から12月にかけて、ブログ活動6年間をふりかえりました。

2016.11.19記事「ブログ花見川流域を歩く 6年間のふりかえり」等参照


5 感想
2016.01.15記事「ブログ開設5周年通過」で2016年の活動構想をメモしました。

そのメモのうち、実施・実現・取り組みをしたものを赤色、未実施・未実現・未取り組みのものを青色で表示します。

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2016年の活動
●古代遺跡学習を継続して、花見川-平戸川筋の古代社会のイメージをより豊かにする。
・鳴神山遺跡学習の完結、西根遺跡・船尾白幡遺跡・上谷遺跡村上込ノ内遺跡の学習
・萱田遺跡群の再学習(遺構のGISプロットによる検討)

●下総国古代社会のイメージをより豊かにする。
・駅路網の再学習
・古代行政域の地図表現(GISプロット)

●千葉県小字データベースを完成させる。

●東海道水運支路仮説をまとめる

技術的にはGIS・データベース技術向上を目指す。またWEBサイトの運営ができるだけのHTML技術を習得する。

活動表現の軸となるべきWEBサイトをつくる。
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1月に構想した活動の7割程度を実施・実現・取り組みしたことになるかと考えます。

活動を進展させることができた1年だったと思います。


皆様 よいお年をお迎えください。

花見川風景

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